このエントリーをはてなブックマークに追加  

胃酸の正体とは?

考える女性

みなさんは、胃酸の【正体】が何であるかをご存じでしょうか?

 

この質問を投げかけると、ほとんどの患者さんは「酸っぱい液のことでしょ?」と言ってみたり、「食べ物を消化してくれる液のことですよね」と答えてくれたりするのですが、実は胃酸はもっと恐ろしいもので構成されています。

 

そう、胃酸は、【塩酸】で構成されているのです。

 

塩酸と聞くと、恐らくほとんどの方が、【推理小説に出てくる、肉を溶かす恐ろしい液体】を想像するのではないかと思われるのですが、

 

胃酸はまさにその塩酸で構成されている液体なのです。

 

「えっ、でも、塩酸で構成されてたら、体が溶けてしまうのでは…?」

 

と思わず不安になるかもしれませんが、胃の中にある間は、
食べ物を溶かすだけに留まるので、肉を溶かしたりはしません。

 

ただし、不摂生により胃のフタが開いてしまい、
塩酸が食道を上っていってしまった場合は、安全とは言い難いのです。

 

塩酸は前述の通り、推理小説に武器として登場する様な
恐ろしい液体ですので、食道に上ってしまった場合は、
そのまま食道の肉を溶かしてしまうということになります。


塩酸の恐怖について

胃

胃には粘膜が貼られているので、胃酸によって胃が溶かされることはありません。

 

食べ物を溶かし、腸へ流す為に機能してるので、肉がドロドロになってしまうことはないのです。

 

しかし、この液が食道へ上ってしまった場合は、健康的な状態ではいられなくなってしまいます。

 

 

胃酸が酸性である、ということは、みなさんもご存じの通りですが、
では食道はどういった成分で出来ているのかというと、
【中性】の状態を保っているのです。

 

塩酸は肉をドロドロに溶かしてしまう成分ですので、
食道に上ってしまえば当然、そのままその付近の肉を溶かし、
炎症を起こしてしまいます。

 

つまり、甘く見られがちな胃酸(塩酸)は、
胃の中にある時は【消化を促してくれるお利口さん】として活動してくれるのに、
食道に上がった途端に、【肉をドロドロに溶かすモンスター】に変身してしまうのです。

 

食道炎、と一言で言うと、ただちょっと赤く腫れてしまっただけだと
軽く捉えがちなのですが、そうではありません。

 

逆流性食道炎というのは、食道の肉が塩酸で
ドロドロに溶かされている状態なのです…。




逆流性食道炎を引き起こす原因でもある胃酸について解説しています。