逆流性食道炎を薬を使わずに克服する方法とは?

逆流性食道炎って、どんな病気?

看護婦

逆流性食道炎とは、どんな病気なのかを、皆さんに解説していきたいと思います。

 

通常、食道は口から入れた食べ物を、胃に送り込みための器官であり、通常の場合は一方通行です。【嘔吐等の場合は、逆流してしまう事もあります。】

 

通常、食道の管と胃袋の間は、食道括約筋と呼ばれる筋肉で閉じられています。食べ物や飲み物を飲み込んだ際、この括約筋が緩み、食道を開いて胃に食べ物や飲み物を送り込みます。

 

そして、食べ物や飲み物が胃に入ると、胃は非常に酸性度の高い塩酸と、様々な消化酵素が含まれる【胃液】を分泌します。※ 胃から分泌される酸は、胃酸とも呼ばれています。

 

この胃液は、食べ物の中に含有されているタンパク質や脂質を分解し、
非常に柔らかいペースト状にしてしまいます。

 

そうする事によって、腸に送り込まれた際に、
栄養を吸収しやすい状態にしているのです。

 

考える女性

さて、ここで疑問が出てきませんか?

 

胃はそんなに強い酸を出しているのに、どうして胃自体は溶けないのか。

 

それは、胃に自分が出した酸から身を守る、防御機能が備わっているからなのです。

 

ですが、食道には胃液から自分を守る防御機能は備わっていません

 

そのため、何かトラブルが起こり、胃液が食道に逆流してしまった場合、
食道は胃液に含まれる非常に強い酸によって、炎症を起こしてしまうのです。

 

また、胃液に含まれる消化酵素により、食道が傷つけられてしまいます。

 

この様に、胃から食道へ対して逆流が頻繁に起こった場合、
食道の粘膜は傷付き、炎症を起こし、その結果潰瘍等が
出来てしまう原因にもなります。

 

そして、胸やけの症状や、呑酸の症状などといった、
大変不快な症状が起きてしまうのです。

 

これを、【逆流性食道炎】と呼びます。

 

吉岡 卓治医師による逆流性食道炎コラム 全25回


逆流性食道炎の原因は?

近年、日本で大変問題となっている逆流性食道炎。

 

その原因は、高齢化による括約筋の機能低下。
そして、食事の極端な欧米化。

 

上記の二つが大きな原因と言われています。

 

逆流性食道炎の2つの原因

本来、物を食べて胃に食べ物が入った状態では、食道へ食べ物や胃液が逆流する事はありません。横隔膜等の働きによって逆流が阻止されているからです。

 

しかし、年齢を重ねてしまうと、この様な働きが衰えて、食道へ胃液や食べ物が逆流してしまうのです。

 

そして、もう一つ。
食事の極端な欧米化について。

 

胃には、弁の様なものが付いており、この弁を開けたり閉めたりする事によって、食道への胃液や食べ物の逆流を防いでいます。

 

しかし、脂肪を大量に摂取してしまうと、この弁を動かすホルモンの分泌が少なくなり、機能低下してしまうのです。

 

その結果、最近では高齢者だけでは無く、高脂肪食を
頻繁に食べる若年層にも、逆流性食道炎は広がっています

 

逆流性食道炎の原因の詳細はコチラ

 

逆流性食道炎の症状は?

逆流性食道炎の主な症状。
皆さん、何だと思いますか?

 

代表的な物は、【胸やけ】でしょう。

 

人により、胸やけの感じ方は異なるので、一言で説明するのは大変難しいのですが、
胸に圧迫感を感じたり、シュワシュワする感じを受けたり・・・。

 

それと共に、喉や胸に違和感を感じたり、何か物が引っかかっている
感じを受ける事もあります。

 

次に代表的なのが、【呑酸】です。

 

呑酸で苦しむ男性

あまり聞き覚えの無い単語なのではないでしょうか?

 

呑酸とは、げっぷ等をきっかけとして、喉・食道にまで胃液が上ってきてしまう事を言います。

 

 

嘔吐とは異なり、胃の中にある物を吐き出してしまう訳では無いのですが、
呑酸を繰り返すと、喉・食道に大変大きなダメージを与えて、
炎症を起こしたり、潰瘍が出来たりしてしまう原因となります。

 

さらに、口の中が酸性に傾く事によって、
虫歯の原因になってしまう事があるのです。

 

その他で言うと、背中の痛み等があります。

 

逆流性食道炎の症状の詳細はコチラ

 

逆流性食道炎の診断方法は?

上記に記載した内容の一部でも自分に当てはまっていて、

 

自分はもしかしたら【逆流性食道炎】なのでは・・・?

 

と不安になっている方も、読者の方の中にいらっしゃるのではないでしょうか?

 

ですが、逆流性食道炎になっていたとしても、
常に胃液が喉・食道へ逆流している訳ではありません。

 

単なる、暴飲暴食によって、胃酸過多の状態になっている可能性もあります。

 

そのため、逆流性食道炎と判断するには、
胃カメラによって検査をするのが最も確実と言われています。

 

検査を受ける男性

胃カメラと聞いただけで拒否反応を起こしてしまう方、多いかと思いますが、今は麻酔を使用し、非常に細い管を使って検査をする事が可能ですので、苦痛はほとんどありません

 

ですが、胃カメラは時間もかかりますし、お金も結構かかってしまいます。気軽に行える検査とは言えません。

 

そこで最近注目されているのが、

 

群馬大学医学部付属病院の草野教授が作成した、
実は自分ひとりでちょっとした空き時間に行うことができて、
それでいて費用もリスクもないという検査方法も存在しています。

 

それが群馬大学医学部付属病院 光学医療診療部FSSG
(Frequency Scale for the Symptoms of GERD)

 

と呼ばれる自分で記入するタイプの問診票です。

 

医者へ行き、逆流食道炎かもしれないと判断された場合、
多くの医者ではこのFSSGを使って、問診を行います。

 

その結果、胃カメラを使って検査を行うかどうかが
決められるのが、定番となっています。

 

逆流性食道炎の検査法の詳細はコチラ

 

逆流性食道炎の治療方法は?

逆流性食道炎の治療方法は非常にたくさん存在しています。

 

薬で治療する方法もありますが、それは根本的な治療には繋がりません

最も効果的な治療方法は、食事療法だと言われています。

 

診断を受ける女性

現代人が過剰に摂取している、糖分・脂質・刺激物・アルコール・カフェイン等を極力控えて、野菜を中心とした胃に優しい食事を摂取する事によって、胃を休ませてあげるのが、食事療法です。

 

タンパク質等は、魚や鶏肉から摂取し、早い人だと、1〜2週間程度で、逆流性食道炎の症状がかなり緩和されます。

 

薬での治療方法としては、PPIと呼ばれる薬
そして胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカー等が多く処方されます。
【ガスター10が、H2ブロッカーです。】

 

しかし、薬を服用した場合は、一時的に胃液の分泌を抑えるだけですので、
根本的に治療を行うには、栄養士の指導の下、
しっかりとした食事療法が必要となります。

 

逆流性食道炎の治療法の詳細はコチラ

 

逆流性食道炎の体験記一覧

Y・Mさん(女性・34歳)

T・Kさん(男性・47歳)

O・Yさん(男性・31歳)

K・Nさん(女性・25歳)

S・Sさん(女性・40歳)

M・Kさん(女性・44歳)

 

※人物画像は、イメージ画像であり本人ではありません。



逆流性食道炎の治療を考えている方向けに原因や症状、治療法などの基礎知識から、実際に診断された方たちの体験記、現役医師のコラムなど掲載していますので、治療の際のヒントにして頂ければと思います。